皆様こんにちは、社会福祉法人シーアンドシー福祉会の理事長の荻原です。
介護の社会化を目的とした介護保険制度が平成12年4月にスタートしてから、今年で23年目となります。
高齢社会の急速な進展とともに、介護保険制度も拡充の一途となり、現在では様々なサービスが用意されており、また常に、高齢者が在宅や施設で安心して暮らせる社会の確立に向けた取り組みが進められています。
実は私の父も、平成8年頃から介護が必要な状況となりましたが、当時は入所施設の数も少なく、申し込みをした施設はいずれも200人近くの待機者がいたため、施設で預かってもらうことは難しい状況でした。
このため、自宅での介護を余儀なくされ、私自身も勤めていた会社を退職することとなり、介護現場の状況の厳しさを身をもって知ることとなりました。
10年にわたる介護の末、父を看取ってから、改めて地域の中で話を伺うと、私だけでなく多くの方が同じような問題を抱えていたことが分かりました。そのような中で私の中で湧き上がってきたのは、私をはぐくんでくれたこの地域に対しての恩返しの意味で、地域に求められる施設を開所し、地域の高齢者やその家族を支えるお手伝いをさせていただきたいという思いでした。
こうして私は一念発起し、平成25年8月に、生まれ育った甲府市蓬沢の地に、社会福祉法人シーアンドシー福祉会を立ち上げました。その翌年には居宅介護支援事業所「蓬の里」及び地域密着型介護老人福祉施設「パティオ蓬沢」を開設しました。また、平成30年には地域密着型介護老人福祉施設「サテライト万寿の杜」を開設したところです。
当法人の運営理念は、❝楽生❞(がくじょう)は、利用者様が個人の尊厳を保持しつつ、自立した生活を地域社会において営むことができるよう支援することですが、そのためには、職員自らがプロ意識を高め、何事にもチャレンジ精神を持って取り組むことが大事だと考えております。
今年は法人の設立から、10年目の節目の年となりますが、これまでにも増して、利用者様の個々の意思や人格を尊重し、適切かつ人間味あふれるサービス提供を行っていくことで、地域社会に貢献してまいりたいと存じます。
令和5年7月21日
社会福祉法人シーアンドシー福祉会
理事長 荻原 親夫